口臭

口臭がうつるって本当?口臭の原因と対策

口臭はうつるの?口臭の原因とは

「キスをすると口臭がうつる」こんなことを聞いたことがありませんか。

口臭を気にして好きな人とキスできないと、ちょっと悲しいですよね。

でも、本当に口臭はうつるのでしょうか。

まずは口臭の原因を知っておきましょう。

口臭の原因は大きく2つあります。

1つめは口の中の問題です。

口の中には数多くの細菌が棲みついています。

細菌というとすべて悪いもののイメージがありますが、口の中を清潔に保ってくれている細菌もいますが、細菌の中には口臭の原因物質を作り出すものもいます。

口臭の原因物質を作り出す細菌は、食物の食べかす、唾液、剥がれ落ちた粘膜などに含まれるタンパク質を分解し、嫌な臭い物質を作りだします。

主な臭い物質は、メチルメチカプタン、硫化水素、ジメチルサルファイドです。

これらによって、タマネギが腐ったような臭い、卵が腐ったような臭いなどが発生します

もう一つの原因が体の中です。

ニンニクのような臭いが強い食べものを摂取すると、その臭い物質が血液中に取り込まれて、血液にのって肺に到達して呼気として排泄されます。

疲れているときにはケトン体が発生し、この物質の臭い物質が肺に到達をして、呼気として排泄されます。

逆流性食道炎、糖尿病、肝機能低下なども体の中からの口臭の原因です。

スポンサーリンク




口臭がうつることはない

口臭の嫌な臭い自体がキスなどでうつることはありません。

しかし、口臭の原因になる細菌がうつる可能性はあります。

さまざまな研究から、歯周病や虫歯の原因になる細菌が、唾液を介して感染することが報告されています。

離乳食の口移しはやめましょう、コップは家族それぞれが別々のものを使用しましょうなど、乳幼児指導でいわれているのはこのためです。

虫歯の原因菌は主に子供のころ感染しやすいのですが、成人になってからでも歯周病の原因菌は感染するといわれています。

多くの研究から歯周病の25~75%は夫婦感染だと報告されています。

このようなことから、口の中に棲みつく細菌がうつるということがわかります。

口臭の原因となる細菌も、同じコップを使用する、キスをする、同じスプーンを使うといったことでうつることが考えられるのです。

細菌がうつる可能性はありますが、臭い自体がうつるのではありません。

そのため、口臭がする人とキスをした直後に自分の口臭が気になるといった可能性は低いのです。

口臭がうつることを気にするよりも、口臭を抑えるような工夫をすることが大切です。

日々ちょっとした意識を持ち実践することによって、口臭予防ができます。

スポンサーリンク




口臭がうつる心配をするよりも口臭対策を

口臭の原因の一つが口の中に棲みつく細菌が、食べもののカスや唾液などに含まれるタンパク質を分解することです。

口臭がうつることを気にしてキスを控えるのではなく、口臭を発生させないように口腔内を清潔に保つように心がけてみましょう。

唾液には口の中を清潔に保つ働きがあります。

寝ている間、緊張しているとき、空腹時は唾液の分泌量が少なくなるタイミングで、このときに細菌が繁殖をして口臭が気になりやすくなります。

対策をして、ガムを噛むなどして唾液の分泌量を増やすようにしたり、水を含んで口の中を潤すようにします。

食べかすを除去することも重要です。

食事をしたら歯磨きをして、口の中に食べかすが残らないようにしましょう。

歯と歯の間、歯と歯茎の間は食べかすが残りやすい部位で、磨き残ししやすい部位なので、丁寧に歯磨きをしてください。

歯間ブラシなど使うと歯と歯の間や歯と歯茎の間を磨きやすくなります。

緊張しているときに唾液の分泌量が減りやすいので、リラックスをするように心がけてみましょう。深呼吸をすると気持ちが落ち着いてきます。

長く息を吐いて、ゆっくりと鼻から息を吸ってみてください。深くゆっくりと行うことがポイントです。

口臭がうつるかもと気にするよりも、こういったことをして口臭対策をしていきましょう。