口臭というと生臭いニオイを連想するするかもしれませんが、口臭は生臭いものだけではありません。
その原因によって臭いが違います。
生臭い口臭は口の中に原因があります。
口臭は生臭いだけではない 口臭の種類とは
口の中は500種類ほどの細菌の棲みかです。
この細菌の中には口の中に存在するタンパク質が好物なものがいて、その細菌が食べかすや唾液などに含まれるタンパク質を分解すると、揮発性硫黄化合物が発生をします。
代表的な揮発性硫黄化合物は、メチルメルカプタン、硫化水素、ジメチルサルファイドです。
この中でも特に生臭いと感じるものはメチルメルカプタンです。複数の揮発性硫黄化合物が組み合わさった独特な臭いがします。
飲食物による口臭もあります。
ニンニク、ネギ、ニラなど臭いが強い物を食べた後には口臭が強くなった経験を持つ方はいると思います。
臭いが強い食べものに含まれる臭い物質が血液中に取り込まれ、肺に到達して呼気として排泄されます。
病的口臭は糖尿病、消化器系の病気、呼吸器系の病気などが原因の口臭です。
かび臭、便臭、甘い臭いなど、病気によって臭いが違います。
これらの臭いの原因物質は、アンモニア、ケトン体、インドール、スカトールなどです。
このように口臭にもいろいろな原因があります。
口臭が生臭いときには歯磨きが有効
生臭い口臭は主に口に中に原因があります。
口の中にタンパク質が残っていると、細菌が分解をして生臭いニオイの原因になるので、タンパク質を含む食べかすが口の中に残らないように歯磨きを丁寧に行いましょう。
毎日歯磨きをしている人でも、磨き残しがあることが珍しくありません。
磨き残しは、染め出し剤を使用すると確認できます。
歯垢が残っている場所には色がつきます。
磨き残しをしやすい部位は、歯と歯の間、歯と歯茎の境目、噛み合わせの面です。
この部位は普段から磨き残しをしている可能性があるので、意識して丁寧に磨くようにするとよいでしょう。
歯と歯の間は歯間ブラシやデンタルフロスを使用するときれいに磨くことができます。
歯ブラシは直角に歯と歯の間に当てるようにします。
5~10mmずつくらい小刻みに動かして1本1本を丁寧に磨きます。
歯と歯茎の境目には歯ブラシを45度の角度で当てて、小刻みに動かして磨きます。歯茎を傷つけないように、150~200gの軽い力で磨きましょう。
順番を決めて歯磨きをすると磨き残しをしにくくなります。
デンタルリンスでは食べかすを完全に取り除くことはできないので、必ず歯磨きをして食べかすを取り除いて口臭対策をしましょう。
口臭が生臭いときは唾液の分泌量を増やす
唾液の分泌量が減少をすると口の中で細菌が繁殖しやすくなり、生臭い口臭が強くなります。
就寝中、ストレス時、空腹時は唾液の分泌量が少なくなっていて、誰でも生臭いような口臭が強くなる可能性があります。
唾液の分泌量が少ない、口の中が乾くと思ったら、唾液の分泌量が増えるように工夫をしてみましょう。
噛むことによってあごの下や舌の下にある唾液腺が刺激されて、唾液の分泌が促されます。
食事をすると唾液の分泌量が増えるのは、噛むことによって唾液腺が刺激されるからです。
食事を抜いたり飲み物だけで済ませてしまうと唾液腺を刺激できないので、よく噛んで食べられる食事を摂るようにしましょう。
大きめに切った食材や野菜などは、自然とよく噛んで食べることができます。
耳の下あたりには耳下腺という唾液腺があります。
この部位をマッサージすることでも唾液の分泌が促されます。
優しい力でなでて刺激をしてみましょう。
強く押すと傷つけてしまう可能性があるので、優しく行うように注意してください。
口の中が乾いていると思ったときには、水分を摂取することも効果的です。
タンパク質を含む牛乳などの飲み物や、虫歯の原因になる糖分を含むジュースではなく、水がおすすめです。