口臭に気づかないことは珍しくありません。
口臭がしているのに自分で気が付くことができず、周りの人が不快に思っている可能性があるのです。
「もしかして臭っているかもしれない」そう思いながら過ごしていては不安なことでしょう。
でも、どうして自分の口臭には気がつかないのでしょうか。
口臭に自分で気づかない理由
口臭に気づかない理由は、鼻は臭いになれやすいことです。
他人の家に入ると臭いが気になることがありませんか。
しかし、玄関に入ってすぐに気が付いた臭いも、しばらくすると意識しなくなってきます。
アロマの匂いを部屋に漂わさせている方だと、アロマの匂いが最初はよくわかっていたのに、しばらくするとわかりにくくなってくることがあると思います。
ウナギ屋さんで食事をするとき、最初はいい匂いがしているなと思っても、食事中ずっと匂いが気になることはないはずです。
こういったことは、匂いに鼻が慣れてしまうことが関係しています。
同じ匂いを嗅ぎ続けているとわかりにくくなってくることは順応といいます。
食べものの場合でも順応が起こり、同じものを食べ続けていると味がわかりにくくなってくることがあります。
自分の臭いには常に接しています。そのため、口臭に気がつかないことが珍しくないのです。
気づかない口臭に気づく方法
自分では気づかないことが珍しくない口臭ですが、自分で確かめる方法があります。
まず、コップまたはビニール袋を用意します。
そのコップやビニール袋に息を吹きかけてためます。
そして、新鮮な空気を吸ってからコップやビニール袋の中の息の臭いを嗅ぎます。
臭いと感じるようだと口臭の可能性があります。
この確かめ方をするときには時間帯に注意をしてください。
就寝中は唾液の分泌量が少なく、口の中では細菌が繁殖しやすくなっています。
繁殖した細菌は口の中に残っている食べかすや粘膜などに含まれるタンパク質を分解し、口臭の原因になる嫌な臭いを発生させます。
そのため、朝起きたときには口臭が気になりやすくなります。
しかし、これは一時的なもので唾液分泌量が増えることで解消します。慢性的な口臭とは違うので注意をしましょう。
この方法では口臭に気づかない場合は、歯科医などで口臭測定を行ってもらうのもよいでしょう。
家庭用の口臭チェッカーが販売されていて、こういったものでも手軽に測定できるのです。
病院のものは家庭向けに販売されているものよりも精度が高く、口臭の原因になっているガスを種類ごとに濃度を計測できます。
また、病院では他人によって客観的に判断できます。
気づかない口臭を指摘するには
他人の口臭が気になっても指摘をしにくいものです。
自分で口臭に気がついてくれれば一番よいのですが、なかなか気づかないのです。
口臭を指摘すれば本人にとっても周りにとってもありがたいことでしょう。
しかし、「臭いですよ」とは直接言いにくいです。
では、どのように気づかない口臭を指摘すればよいのでしょうか。
口臭を指摘するときに大切なことは「やんわり」と伝えることです。
直接「臭い」と自分自身にいわれたらどのように感じますか。
指摘してくれてありがたいと感じる方もいるかもしれませんが、ショックを受けることでしょう。
そのため、大きなショックを与えないためにやんわり伝えることが大切になります。
たとえばこのようなセリフはどうでしょうか。
「(お昼休みに口臭について書かれたWEBページを見ながら)うわー、口臭にもいろいろな種類があって、歯周病が関係していることもあるのか。歯磨きしていれば大丈夫ってわけではないんだな」
独りごとを言っているのか、周りに入っているのかわかりにくいセリフです。
この言葉を聞いて「歯磨きしていても口臭がすることがあるのだな」と意識してくれる可能性があります。
「自分ではなかなか気づかないと怖いですよね」など指摘するとさらに効果的でしょう。