「Myvoice」のアンケートによると、他人の臭いで気になるものの第1位が口臭と体臭です。アンケートに参加した人の約6割が口臭や体臭が気になると回答をしています。
口臭は年齢を問わず気になる臭いですが、年齢を重ねると気になってくるのが加齢臭です。口臭も加齢臭も他人との良好なコミュニケーションのために気をつけたいものです。では、どのように口臭や加齢臭の対策をしていけばよいのでしょうか。
Contents
口臭の原因
対策を考えるためには、まず原因を知る必要があります。原因を知ることでどのような対策を取ればよいのか見えてきます。
口の中の細菌がタンパク質を分解して発生するガス
口臭の原因の約8割が口の中にあります。
口の中には1000億個以上もの細菌が棲みついています。これらの細菌の中には、唾液、食べかす、剥がれ落ちた粘膜などに含まれるタンパク質を分解するものがあります。細菌がタンパク質を分解すると、メチルメルカプタンや硫化水素といった口臭の原因になるガスが発生をします。
舌苔
舌苔は舌表面につく白っぽい汚れです。舌苔にはタンパク質と細菌が多量に含まれていて、これらから嫌な臭いが発生をします。胃腸の調子が悪いときに舌苔がつきやすいです。
血液を介した臭い
ニンニクやアルコールなど臭いがきついものを摂取すると、これらの臭いは血液中に取り込まれ、血液によって肺まで運ばれ、呼気として排泄されます。この呼気には食べものに含まれる嫌な臭いが含まれていて、口臭の原因になります。
加齢臭の原因
ノネナール
加齢臭の原因物質がノネナールです。
皮脂にはパルミトオレイン酸という脂肪酸が含まれています。パルミトオレイン酸は年齢を重ねると増加をします。パルミトオレイン酸が酸化をしたり、皮膚に棲みつく細菌に分解されたりすると、ノネナールが発生をします。
ノネナールが増えてくるのは、男女ともに40歳ころからです。皮脂分泌量が多いを加齢臭の原因になる物質量も増えるため、皮脂分泌量が多くなりやすい夏場は臭いに注意が必要です。男性と女性を比べると男性の方が皮脂分泌量が多いのですが、女性でも加齢臭は発生します。
加齢臭が発生しやすい部位
加齢臭が発生しやすい部位は皮脂分泌量が多い部位です。頭、胸元、脇、耳の周り、首の後ろ、背中は加齢臭が発生しやすい部位です。
口臭、加齢臭の予防方法は?避けたい食品
口臭予防のためにも加齢臭予防のためにも気をつけたいことが食事です。
まずは避けたい食品をみていきましょう。
にんにく
にんにくは口臭の原因にも体臭の原因にもなる食べものです。にんにくに含まれる臭い物質が血液中に取り込まれ、汗や皮膚から排泄されると体臭に、呼気として排泄されると口臭の原因になります。
肉類
肉類はタンパク質を多く含む食品です。タンパク質の消化には多くのエネルギーが必要で体温が上昇をします。それによって皮脂分泌量が増加をします。
また、肉類は脂を多く含み消化に負担がかかる食べものです。胃に負担が増えると口臭の原因になる舌苔がつきやすくなります。
口臭、加齢臭の予防方法は?予防する食品
では、口臭や加齢臭予防にはどのような食べものがよいのでしょうか。
次に口臭を予防する食品を紹介します。
ポリフェノール
ポリフェノールは口臭の原因になる臭い物質との親和性が高く、口臭予防に役立つことが期待できます。
ポリフェノールには抗酸化作用があり、加齢臭の原因になる皮脂の酸化を抑制する働きも期待できます。
ポリフェノールは、野菜や果物など植物性食品に多く含まれています。
食物繊維を多く含む食品
食物繊維は腸の働きを活発にして、便秘予防に役立つ成分です。腸内環境を良好に保って、腸で発生する嫌な臭いの発生を抑制します。
食物繊維が多い食品は、野菜、果物、海藻、きのこ、未精製穀物などです。