口臭予防におすすめのものがガムです。
では、なぜガムが口臭予防によいのでしょうか。
今回は口臭予防にガムを活用する方法をまとめました。
口臭予防になぜガムがいい?
病気が関係している口臭もありますが、ほとんどの場合が口の中に口臭に原因があります。
口の中には数多くの細菌が棲みついています。
細菌が食べもののカス・唾液・剥がれた粘膜などに含まれるタンパク質を分解すると、口臭独特の嫌な臭いが発生します。
きれいに毎日歯磨きをしていても、剥がれた粘膜などをゼロにすることはできません。
口の中のタンパク質をなくすことは難しいので、注目したいのは細菌です。
唾液には細菌の繁殖を抑えて口の中を清潔に保つ働きがあります。
朝に口臭が強かったり、口の中がねばねばしていることがありますが、これは就寝中に唾液の分泌量が減って細菌が繁殖したからです。
ストレスや空腹時も唾液分泌量が減少をして、口の中で細菌が繁殖しやすくなります。
こういったことが原因なので、口臭を抑えるには唾液の分泌量を増やすことがポイントになります。
ガムを噛むとあごの下や舌の下にある唾液腺が刺激されて唾液分泌が促されます。
また、ガムの味にも唾液分泌を促す働きがあります。
唾液の分泌量が多くなることで口の中で細菌が増加しにくくなり、口臭の予防につながります。
口臭予防のためのガムの選び方
スーパー、コンビニ、ドラッグストアなど、さまざまな場所で手軽にガムを購入することができます。
お店に行くとブルーベリー、ミント、梅などさまざまな味のガムが販売されていますが、口臭予防のためにはガムの選び方で気をつけたいことがあります。
砂糖を使用したガムがありますが、砂糖は虫歯の原因です。
砂糖を食べると歯垢の中に棲みつく細菌が砂糖を分解して酸を作りだし、歯垢のpHは急激に低下をします。
砂糖を食べたときには歯垢のpHは5以下になります。
一方、歯の表面を覆うエナメル質はヒドロキシアパタイトというリン酸カルシウムでできています。
このエナメル質はpHが5.5以下になると溶け始めます。
このように、歯垢のpHが低下をすることによってエナメル質が溶けることが虫歯の原因になります。
そのため、口臭予防のために噛むガムは砂糖を配合したものはおすすめできません。
虫歯になりにくい甘味料には、キシリトール、ソルビトール、マルチトースなどがあります。
また、キシリトールには唾液の分泌を促す働きがあります。
歯垢のpHを5.7よりも低下させないお菓子には、「歯に信頼マーク」がついています。
このようなマークを目印にガムを選ぶのもよいでしょう。
口臭を予防するためのガムの噛み方
口臭を予防するためには、ガムの噛み方にもポイントがあります。
口臭が発生する主な原因は、口の中にあるタンパク質を細菌が分解することです。
食後は食べものに含まれるタンパク質が口の中に残っていて細菌が繁殖しやすいので、食後にガムを噛んで細菌の繁殖を防ぎましょう。
一番よいのは歯磨きをして食べかすを取り除くことですが、外出先などでは歯磨きができないことがあります。そういったときにガムが役立ちます。
ストレスが強いときや空腹時は唾液分泌量が減少をしていて、口の中で細菌が繁殖しやすくなっています。
このときも口臭予防のためにガムを噛みたいタイミングです。
一定のリズムで運動をするとリラックス効果があるといわれているので、ストレスを感じるときにガムを感じると気持ちが落ち着く働きも期待できます。
また、噛むことで満腹中枢が刺激されるので、空腹を和らげる働きも期待できます。
ガムを噛む時間の長さは最低でも5分、理想は20分以上です。
味が長く続くガムだと20分飽きずに噛めることでしょう。
左右どちらかの歯だけで噛むのではなく、左右の歯でバランスよく噛むようにします。
ガムを頻繁に食べているとカロリーが気になる場合は、低カロリーなガムを選ぶとよいでしょう。
キシリトール配合のものは低カロリーな傾向があります。