疲労臭の原因

疲労臭の対策方法は?疲労臭の原因となる「腸内環境の悪化」「筋肉の疲労」「肝機能の低下」の対策を紹介!

疲労臭とは、疲れているときやストレスを強く感じ続けているときに発生しやすい臭いです。アンモニアのような臭いがすることが特徴です。

疲労臭の原因は、「腸内環境の悪化」「筋肉の疲労」「肝機能の低下」の3つあります。それぞれの原因にあった対策をしていきましょう。

疲労臭対策に腸内環境を整える!

疲労臭の原因はアンモニアです。

食べものに含まれるタンパク質が腸内細菌によって分解される際にアンモニアが発生します。アンモニアは肝臓で分解されて尿素になり、尿として排泄されます。

腸内環境が悪いと腸内の悪玉菌によってアンモニアが発生しやすくなります。そのため、腸内環境を整えて疲労臭対策をします。

乳酸菌やビフィズス菌には腸内環境を整える働きがあります。

ヨーグルト、味噌、ぬか漬け、キムチなどに乳酸菌が含まれています。乳酸菌が多い食品というとヨーグルトを思い浮かべるかもしれませんが、それ以外の食品にも乳酸菌は含まれています。ぬか漬けなど植物性食品に含まれる乳酸菌は、動物性食品に含まれる乳酸菌よりも胃酸に強いといわれています。

乳製品にアレルギーを持つ方は、ぬか漬けやキムチなどの食品から乳酸菌を摂取するとよいでしょう。サプリメントからも乳酸菌を摂取できます。

口から摂取した乳酸菌やビフィズス菌は腸内に定住せず排泄されてしまうため、毎日摂取することが大切です。

食物繊維も腸内環境を良好に保つために働きがあります。

食物繊維には不溶性と水溶性の2種類があります。不溶性食物繊維は水分を吸って膨らみ、腸壁を刺激して腸の働きを活発にします。水溶性食物繊維は糖や脂肪の吸収を穏やかにしたり、腸内の善玉菌のエサになります。不溶性食物繊維が多い食品は野菜、きのこ、未精製穀物など、水溶性食物繊維が多い食品は大麦、海藻などです。

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ストレッチや食事で筋肉疲労対策

筋肉の疲労によって代謝活動が低下をしてしまうと疲労臭が発生しやすくなります。筋肉疲労による疲労臭対策は、ストレッチや食事で行っていきましょう。

じっとしていれば筋肉疲労が回復しそうですが、長時間動かずにいると疲労物質の乳酸が筋肉に蓄積をしてきます。ストレッチをすると血行が促されて、疲労物質の乳酸が血液によって流れやすくなります。

何時間も動かずにいた後にストレッチをするよりも、1時間に1回などこまめにストレッチをした方が疲労の回復が早く、疲れがたまりにくくなります。両手を組んで頭の上に腕を伸ばす、腰をそらすなどは職場でもできることなので、こまめに行ってみるとよいでしょう。
疲労の回復には栄養素が必要です。さまざまな食品を食べてバランスよく栄養を摂取することが大切ですが、疲労回復のために特に摂りたい栄養素が、ビタミンB1、ビタミンB2、鉄分です。

ビタミンB1は糖の代謝に必要な栄養素です。疲れたときには甘いものがよいといわれていますが、甘いものに含まれる糖分をエネルギーに代えるためにはビタミンB1が必要です。豚肉やウナギに多く含まれています。

ビタミンB2はタンパク質、脂質、糖質の代謝に必要な栄養素です。疲労物質の乳酸を取り除くためにも必要です。レバー、ウナギ、納豆などに多く含まれています。

鉄分が不足すると貧血になってしまい、酸素を体のすみずみに十分な量運ぶことができず、疲れやすくなります。鉄分が多い食品は、レバー、パセリ、卵などです。

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疲労臭対策に肝臓をいたわること!

疲労臭の原因になるアンモニアは肝臓で処理されます。しかし、肝臓が疲れてしまうとアンモニアの処理が追いつかず、体内のアンモニアが残ってしまい、血液を介して全身を巡って汗として排泄され、疲労臭となります。

アルコールの代謝にも肝臓は働いていて、アルコールの摂りすぎは肝臓に負担をかけることになります。

厚生労働省が推進している「「健康日本21」では、「節度ある適度な飲酒量」は1日平均純アルコール20gとしています。これは、ビール500ml、焼酎100ml、日本酒180mlほどの量に当たります。アルコールの分解能力は人それぞれですが、適量を守るようにして肝臓をいたわりましょう。

肝臓でのアルコールの解毒を助けてくれる成分がオルニチンです。オルニチンはしじみに多く含まれています。しじみの味噌汁を飲むのもよいし、サプリメントでも摂取できます。

肝臓の修復にはタンパク質が必要なので、タンパク質を摂るようにしましょう。良質なタンパク質を多く含む食品は、肉類、魚類、卵、乳製品、大豆です。肉の食べ過ぎは皮脂分泌量を増やし、皮脂の酸化による体臭の原因になるので注意が必要です。食品によって消化のしやすさやアミノ酸バランスが違うので、いろいろな食品からタンパク質を摂るようにしましょう。

ストレスも肝臓の疲労の原因になります。歌を歌う、音楽を聞く、読書をする、運動をする、好きな香りを嗅ぐなど、ストレス解消に役立ちます。睡眠はストレス解消によいので疲れているときは早めに眠りましょう。