近年では結婚・出産をしても働き続ける女性が増えています。
家事や育児をしながら働いていると、どうしても体に疲労がたまっていきます。
そういったときに体の異変として出てくるのが「疲労臭」です。
疲労臭は男性から出てくるイメージが強いですが、男女問わず出てくるのが特徴です。
特に、女性で疲労臭が出ている方は30代から40代が多く、実際に疲労臭に悩まされている女性も多いのです。
デリケートな問題なので、なかなか他人には相談しにくいということもあり、一人で悩んでいるというケースも少なくありません。
女性でも出てくる疲労臭って原因はなに?
近年働く女性が悩まされているのが疲労臭です。
この疲労臭は一体何が原因なのかをまず探っていきましょう。
疲労臭という名前の通り、疲労が蓄積されることによって出てくるのが疲労臭です。
疲労臭は、汗にまじって出てくるアンモニアが原因の匂いです。
通常の汗だけだとそこまで匂いを感じませんが、汗をかいたときに鼻にツーンとくるような匂いを感じたことがあるという方もいるでしょう。
それが疲労臭なのです。
疲労がたまってくると、肝臓や腎臓の働きが低下していきます。
元気な状態であれば体内で分解され、表に出てくることがないアンモニアですが肝臓の働きが弱っていることによって分解されなかったアンモニアが汗と一緒に体外に出てきてしまいます。
これが疲労臭の原因となっているのです。
疲労臭で悩んでいる女性の特徴
女性でも増えている疲労臭ですが、疲労臭で悩んでいる女性にはどのような特徴があるのでしょう。
まずは、子育て中の女性ということです。
共働き世帯の増加により、出産を経てもなお働き続けているという女性が年々増えています。
家事や育児は男女平等にしようと言われているにも関わらず、今でも女性側に多くの負担が強いられているということが現実です。
そのため、働き続けている女性は家事や育児、それに仕事と毎日大忙しでなかなかゆっくりと休む暇もありません。
そういった場合に体に疲労やストレスが蓄積されていき、その結果疲労臭が出てくるという結果になってしまうのです。
また、一日中エアコンの中で仕事をしているという女性も疲労臭には要注意です。
エアコンの中で過ごすことによって、昔に比べて汗をかく機会が減っています。
そのため、汗腺の機能自体が弱まっているということもあり、良質な汗をかきずらくなっている女性が増えています。
外に排出されることがない詰まっている汗が体の内部にたまっていくということによって、疲労臭につながっていくのです。
また、女性に多い便秘も疲労臭には悪影響を及ぼします。便秘になることによって体内にアンモニアがたまっていきます。
便秘によって体外に出ることができず、体内でも分解されることができないアンモニアは汗と一緒になって体外に排出されてしまいます。
その結果、汗をかいたときにツーンとする嫌な匂いを感じることがあるのです。
仕事が忙しい、不規則な生活でなかなかゆっくりトイレに入る暇もないという場合には便秘になりやすいです。
また、男性と比較すると女性の方が便秘になりやすいともいわれており、若いころから便秘の状態が普通であるという女性も少なくありません。
便秘の女性は気をつけるようにしましょう。
女性の疲労臭を改善するには?
匂いに関しては非常にデリケートな問題で、周囲からも指摘をされることはなかなかなく、自分でも気づきにくいです。
汗をかいたときに、ちょっと普段とは違う匂いがするな、といったときや疲れが取れにくいというときには疲労臭が出ているサインかもしれません。
そこで、疲労臭が出ないようにするためには一体どのような対策が必要なのでしょう。
疲労臭は、体に疲労やストレスがたまったときに出てくる匂いです。
そのため、睡眠不足を感じているときや、ちょっとしたことでイライラするときなどに出ることが多いです。
そこで、パートナーがいる人には家事や育児を頼んで少しゆっくりとした時間を過ごしてみる、仕事が溜まっている場合には一呼吸おいてみるということが必要となります。
自分のキャパシティをオーバーしてしまうほどの忙しさでは疲れがたまってくるのが当然です。
その結果、疲労臭という体の変化につながってしまうのです。
忙しいときでもシャワーで済ませてしまうのではなく少し時間をかけて湯船につかってリラックスをする、休日は何も考えずに好きなだけ寝てみる、趣味に没頭できる時間を一日10分でいいから作ってみる、などといったようにストレスを解消する時間を持つことが必要です。
もちろん、忙しい毎日でそんな悠長なことは言っていられないという方もいるでしょう。
そういった場合にはサプリに頼ったり、疲れが取れるクエン酸がたっぷりと入った食材を取る、といったことも対策につながります。
30代から40代にかけて、女性は生活は忙しくなり、体の代謝機能は落ちていきます。
そこで、自分で少しでも疲労やストレスをためずに生活して疲労臭が出ないように工夫していきましょう。